父親だって初めての育児は怖い。新米パパだった私が不安だったこと

育児

子どもが生まれる前、私は父親になれる気がしなかった。

というか、抱っこの仕方も知らないし、ミルクの量もわからないし、熱が出たらどうすればいいのかも知らない。

父親以前に、赤ちゃんの取り扱い説明書をくださいって感じだった。

今ならわかる。

父親だって初めての育児は怖い。

そして、その不安は別に恥ずかしいことじゃない。


一番不安だったのはNIPTの結果待ちだった

妊娠がわかった時は、正直ただ嬉しかった。

もちろん不安もあったと思う。

でも妻の方がもっと不安だったはずだ。

だから夫は少しくらい大げさに喜んでちょうどいいと思っていた。

そんな私が一番不安だったのは、出産そのものじゃなくてNIPTの結果待ちだった。

もし障害があったらどうするのか。

検査を受けるのか。

受けないのか。

夫婦で何度も話した。

正直に言うと、

私は「障害があったら産まない」という言葉は言えなかった。

毎日つわりで苦しみながら、それでもお腹の中で命を育てている妻を見ていたから。

でも本音では、そう決めておきたい気持ちもあった。

今でもあの時の答えが正しかったのかはわからない。

ただ、不安を放置しなかったのは良かったと思う。

夫婦で話して、自分たちなりに決める。

結局できることは、それくらいなんだと思う。

そして、その後に待っていたのは別の不安だった。


母親は育児の先輩だと思っていた

出産前の私は、妻の方が育児を知っていると思っていた。

母親になるんだから、自然とできるようになるものだと。

でも実際は違った。

確かに妻は妊娠して、出産している。

その大変さは私にはわからない。

でも育児については、妻も初心者だった。

病院で教わるのは最低限のことだけ。

オムツの替え方。

ミルクの作り方。

抱っこの仕方。

退院した瞬間から、二人とも新米親だった。

泣き止まない理由もわからない。

ミルクを飲まない理由もわからない。

病気かどうかもわからない。

今思えば、勝手に妻を「育児の先輩」にしてしまっていた気がする。

でも本当は違った。

育児の大部分は、一緒に作っていくものだった。


泣き止まなかったらどうしようと思っていた

最初の頃は本当に思っていた。

泣き止まなかったらどうしよう。

自分に何ができるんだろう。

でも育児をしていて気づいたことがある。

赤ちゃんって案外合理的なんだ。

お腹が空いた。

眠い。

暑い。

寒い。

抱っこしてほしい。

何かしら理由がある。

もちろん、すぐにわかるわけじゃない。

でも「なんで泣くんだ」じゃなくて、「何に困ってるんだろう」と考えるようになってから少し楽になった。

あと、これは個人的な感覚だけど。

妻は子どもの泣き声そのものに精神的にやられてしまうことがあった。

もちろん性格の違いもあると思う。

でも産後はホルモンバランスの影響もあって、どうしてもメンタルが不安定になりやすい時期だ。

実際、出産という大仕事を終えた直後だし、睡眠不足も続く。

だから「なんでそんなに気にするの?」ではなく、「今はそういう時期なんだな」と思っていた。

その分、私は比較的冷静だったので、泣いている理由を考えたり、今何をすればいいか整理したりする役回りになることが多かった。

パパだからできることというより、我が家ではたまたまそういう役割分担になっていたんだと思う。


夜中のよだれ事件は本当に怖かった

夜間対応中のことだった。

抱っこしていると、子どもが突然びっくりしたような顔で首を振り始めた。

どうやらよだれが喉に詰まりかけたらしい。

幸い、すぐに落ち着いた。

何事もなかった。

でも本当に怖かった。

夜中だったし、一人だったし。

「これ、もし本当に詰まったらどうすればいいんだ?」

って。

今なら、吐き出させる方法とか体勢とか事前に勉強しておけば良かったなと思う。

でも同時に思った。

赤ちゃんってすごい。

親が守っているつもりだけど、赤ちゃん自身も必死に生きている。

あの時は怖かったけど、それも強く印象に残っている。


父親になった実感は意外なところで湧いた

「父親になった実感っていつありました?」

と聞かれると結構困る。

出生届を出した時でもない。

初めて抱っこした時でもない。

私の場合は、妻が泣き止ませるのをしんどくなってしまった時だった。

代わりに抱っこした。

あやした。

泣き止んだ。

ただそれだけ。

でもその時、

「あ、自分にもできることがあるんだな」

と思った。

父親になったというより、

父親になり始めた瞬間だったのかもしれない。


一番無駄だった心配はネットを見過ぎたこと

情報収集は大事だ。

でも、今振り返るとネットを見過ぎていた。

この月齢ならこれができる。

この時期ならこの量飲む。

発達が遅いかもしれない。

気付けばスマホばかり見ていた。

でもネットの人たちは、目の前の赤ちゃんの親じゃない。

本当に見るべきなのはスマホじゃなくて、目の前の子どもだった。

発達も不安になることはあった。

でも途中から、

「まあ5年後にできないわけじゃないしな」

くらいで考えるようになった。

その方が親の心にも良かったと思う。


不安がなくなったから父親になれたわけじゃない

今でも不安はある。

実はこの記事を書いている今もある。

二人目が生まれる予定だからだ。

母子ともに無事に生まれてくれるだろうか。

障害はないだろうか。

きっとまた心配する。

でも、一人目の時にわかったことがある。

不安がなくなったから親になるわけじゃない。

不安を抱えたまま親になっていくんだ。


まとめ

子どもが生まれる前、私は父親になれる気がしなかった。

でも今思う。

「ちゃんと父親になれるだろうか」

と悩んでいる人は、もう十分父親になろうとしている。

本当に何も考えていない人は、そんなことで悩まない。

だから今、不安でも大丈夫。

…とは言わない。

たぶん不安はなくならないから。

でも母親も父親も最初は初心者だ。

完璧じゃなくていい。

子どもと一緒に、少しずつ親になっていけばいい。

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