初めて熱性けいれんを目の前で見て、119をためらわなくてよかったと思った話【1歳7か月・体験談】

育児

「ガタン!」という音で、昼寝の時間は終わりました

「ガタン!」

昼過ぎ、2階の寝室から大きな音が聞こえました。

その直後、大きな泣き声。

「起きたかな。」

そう思って寝室へ向かった私は、その数秒後に頭が真っ白になりました。

娘は目を開けているのに視線が合わず、呼びかけにも反応しません。

体はけいれんし、途中から口に泡が見え始めました。

この記事は、1歳7か月の娘が初めて熱性けいれんを起こした日の体験談です。

医学的な解説ではなく、父親として実際に見たこと、感じたこと、そして今だから伝えたいことを書いています。

もし今、お子さんが熱性けいれんを起こし、不安な気持ちでこの記事を読んでいるなら、一つだけ先に伝えたいことがあります。

知識があっても、目の前で起きたら動けなくて当たり前です。

だからこそ、119をためらわないでください。


「何かおかしい」と思った頃には、もう始まっていました

その日、娘は2階の寝室で昼寝をしていました。

ベビーモニターからは、「ふにゃふにゃ」と起きそうな声が聞こえてきます。

「もうすぐ起きるかな。」

そんなことを思いながら、リビングで様子を見ていました。

すると突然、

ガタン!

という大きな音が聞こえました。

続いて、大きな泣き声。

私は急いで寝室へ向かいました。

でも、そこにいた娘は、いつもの泣き方ではありませんでした。

すでに体はけいれんしていて、目は開いているのに視線が合いません。

名前を呼んでも反応はありませんでした。


最初は、熱性けいれんだとは思いませんでした

実は、その瞬間に私が考えたのは熱性けいれんではありません。

頭に浮かんだのは、

「ベビーベッドの柵がちゃんと閉まっていなくて、頭を強くぶつけたんじゃないか。」

ということでした。

あの「ガタン!」という音が頭から離れず、

「頭を打ったせいで意識がないんじゃないか。」

そう考えてしまったんです。

そして次々と、

「後遺症が残ったらどうしよう。」

「歩けなくなったらどうしよう。」

そんな最悪の想像ばかりが頭をよぎりました。

今思えば、その時点で私は完全に冷静さを失っていました。


知識はあっても、何もできませんでした

熱性けいれんという言葉は知っていました。

横向きにした方がいいことも、どこかで聞いた記憶があります。

でも、その知識は、その瞬間には全く役に立ちませんでした。

目の前で娘がけいれんしている姿を見ると、

「抱き上げていいのか。」

「動かしていいのか。」

「何をすればいいのか。」

何一つ判断できませんでした。

知識不足だったわけではありません。

知っていることと、実際に目の前で起きたときにその知識を引き出せることは、全く別でした。

私はその場で固まってしまいました。

妻に、

「119かけて!」

と言われて、ようやく電話をかけることができました。


119は、次に何をすればいいか教えてくれました

電話口では、娘の様子を一つずつ聞かれました。

  • 呼吸はしているか
  • 呼びかけに反応するか
  • けいれんはどんな様子か

答えられる範囲で必死に伝えていると、娘は途中から口に泡を吹き始めました。

すると電話口で、

「体を横向きにしてください。」

と指示がありました。

私は言われた通りに娘を横向きにしました。

もし自分たちだけだったら、

「このまま動かしていいのか。」

と迷っていたと思います。

119に電話したことで、その場で必要な対応を教えてもらえました。

けいれんは5分ほどで治まりました。

でも、その5分は今までで一番長く感じた5分でした。


妻は動画を撮り、私は119と話していました

119へ電話している間、妻はけいれんの様子を動画で撮影していました。

「そんな余裕があったの?」

と思われるかもしれません。

でも、以前から「熱性けいれんの様子は動画で残しておくと病院で状況を伝えやすい」ということを知っていたため、その判断をしてくれました。

実際に病院では、その動画を医師に見てもらい、状況を把握していただけたそうです。

あのときの私には、とてもそこまで考える余裕はありませんでした。

だからこそ、役割分担が自然にできたことは本当に助かりました。


救急車で病院へ向かいました

救急車が到着した頃には、けいれんは止まっていました。

私は娘を抱き上げ、救急隊へ引き渡しました。

妻が娘に付き添って救急車で病院へ向かい、私は義実家へ連絡しました。

近くに住む義父母はすぐに来てくれることになり、私は万が一入院になっても困らないよう、必要な荷物をまとめました。

その後、義父母の車で病院へ向かい、妻と娘に合流しました。

病院で妻から聞いた話では、救急車の中で娘はずっと泣いていたそうです。

知らない大人たちに囲まれ、知らない車に乗せられ、不安だったのだと思います。

病院では、けいれん止めの坐薬が使われ、その後、解熱のための坐薬も使われました。

原因となる病気はその時点では分からず、

「週明けになっても高熱が続くようなら、インフルエンザなども考えて再度受診してください。」

と説明を受けました。

そして最後に、先生からこう言われました。

「もしまたけいれんが始まったら、すぐ119してください。」

病院で娘と目が合った瞬間、ようやく少しだけ安心しました

病院へ着いた頃には、娘はぐったりしていました。

けいれん止めの坐薬が効いていたこともあり、反応はまだ鈍く、私はただ見守ることしかできませんでした。

しばらくして娘が目を開け、こちらを見ました。

名前を呼ぶと、小さく反応してくれました。

その瞬間、

「よかった。」

という言葉しか出ませんでした。

救急車を呼んでからここまで、ずっと気が張っていました。

目が合ったことで初めて、「今は先生に任せよう」と少しだけ気持ちを落ち着けることができました。


翌日も熱はありました。でも、子どもは思っていた以上に元気でした

翌日になっても熱は続いていました。

それでも娘は家の中を歩き回り、おもちゃで遊び、普段と変わらないような様子を見せる時間もありました。

子どもの回復力には本当に驚かされます。

もちろん、まだ本調子ではありません。

熱がある以上、無理は禁物です。

でも、「熱がある=ぐったりして寝ている」というわけではないことも、今回初めて知りました。


知識があっても、実際に動けるとは限りません

熱性けいれんについて、全く知らなかったわけではありません。

横向きにした方がいいことも、どこかで見聞きしていました。

でも、目の前で我が子がけいれんしている姿を見ると、その知識は簡単には出てきませんでした。

「あれをしなきゃ。」

「これをしなきゃ。」

そう考える余裕なんてありません。

私が最初にできたことは、

娘の名前を呼ぶこと。

そして、妻に言われて119へ電話したこと。

それだけでした。

だから、もし同じような経験をして、

「何もできなかった。」

と自分を責めている方がいたら、責めないでほしいと思います。

私も同じでした。

子どもの体調不良は、親の想像以上に突然やってきます。保育園での急なお迎えや仕事との両立については、「保育園で発熱したら誰が休む?共働き家庭のわが家のルール」で詳しくまとめています。


冷静になってから119へ電話する必要はありません

今回、一番伝えたいことがあります。

冷静になってから119へ電話する必要はありません。

むしろ、

冷静ではないからこそ電話してほしい。

一刻を争う場面で、落ち着いて判断できる親ばかりではありません。

私もそうでした。

119へ電話すると、電話口の方は落ち着いた声で状況を確認しながら、

「泡を吹いているなら横向きにしてください。」

「そのまま様子を見ていてください。」

と、一つずつ必要なことを教えてくれました。

自分たちだけで判断し続けなくてよかった。

今振り返ると、それが一番大きかったと思います。

病院でも、

「またけいれんが始まったら、すぐ119してください。」

と説明を受けました。

だから私は今、同じ状況になった方へ伝えたいです。

迷ったら119へ電話してください。

「呼びすぎだったかな。」

そんなことは、あとから考えればいいことです。

その場では、お子さんの安全が何より優先です。


あの日、私が一番伝えたいこと

この記事を書いた理由は、

「熱性けいれんはこう対処しましょう。」

という解説をしたかったからではありません。

それは医療機関や自治体の情報の方が、正確で詳しいからです。

私が残したかったのは、

父親として、その場で何を見て、何を感じ、何をしたか。

その記録です。

熱性けいれんは、本当に突然起こりました。

昼寝から起きる、いつもの午後でした。

だからこそ、

「知識があるから大丈夫。」

とは言えません。

私自身、知識があっても頭は真っ白になりました。

それでも119へ電話したことで、その場で必要なことを教えてもらい、娘のそばにいることができました。

今この記事を読んでいる方が、同じような状況で不安を抱えているなら、どうか一人で判断しようとしないでください。

私は、あの日119へ電話して本当によかったと思っています。

手足口病で一番つらかったのは口内炎でした|1歳半の子が食べられたもの・食べられなかったもの【体験談】
保育園で発熱したら誰が休む?共働き家庭のわが家のルール

コメント

タイトルとURLをコピーしました